元教員、家族で福島移住のんびり主婦日記。

IT系の仕事の夫と2人の息子達との日々。色んな想いを書いてるブログです。

あれから10年後、私は長男と手を繋ぎ、次男を抱っこ紐に入れて福島の空の下を歩いている。

 

昨日は「あの日」から10年で

テレビも、ネットニュースも

見るのがしんどいことが、安易に想像できたから

 

メディアは、一切見なかった。

 

朝、長男を幼稚園に送り、スーパーで買い物をし

掃除をし、夕ご飯の下ごしらえをし

次男の離乳食の食材を刻んで

長男のおやつを準備して

幼稚園に迎えに行った。

 

 

幼稚園には、子供達の笑い声が溢れていた。

 

 

手を繋いで帰ったときにみた空は綺麗で

 

途中、公園で息子を遊ばせた。

 

無邪気に笑い遊ぶ子供達の姿や声を聞いて

 

生きたくても生きられなかった命を思い

さまざまな思いが交錯して

 

胸が詰まった。

 

10年前のあの日に感じた絶望や無念

 

被災地出身だけど

東京にいて被災もしてない自分

 

被災地

それ以外。

その線引きの間にいた私。

 

都会での生活を心から楽しめなくなった。

 

被災地。それ以外と線引きされた間にいた私が抱えていた無念、やりきれない思い。

 

あれから10年後のあの時間

私は なんと

あなたの愛する人と、授かったふたつの命を守り

長男と次男と、福島の青空の下を歩いているよ。

 

そんな未来が来ると思えなかったけれど

 

この福島の地で、生きていくと決めて

楽しく、子育てしているよ。

 

 

あのころには想像できなかった未来を歩いているのだ。

 

そして私は

息子たちの明るい未来を想像した。

 

東北に住む、子供達が

息子たちが

 

被災地の全てを背負うことなんてない。

息子には、息子の人生を歩んで欲しいとそう思う。

 

 

東北

みんな、頑張ってます。

 

悲しみに溢れて悲観してばかりじゃないよ。

子供達は公園を走り回っていて

お年寄りは笑っておしゃべりしてるよ。

 

明るく前向きなこの土地が大好きだ。

 

 

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春は、すぐそこだ。