元教員、家族で福島移住のんびり主婦日記。

IT系の仕事の夫と2人の息子達との日々。色んな想いを書いてるブログです。

母親の温かな手②

 

今朝、息子の筆記用具を片付けしていて、

私が幼少期から大切に使っていた、色鉛筆を見つけた。

 

これは私が幼稚園の頃から使っている。

足りない色は買い、補充して来た。

 

現在も息子と一緒に、お絵かきやら塗り絵の時間に使っている。

一つ一つ紙に名前を書き、その上からテープで貼られていた。

 

私の幼少期には、今のような便利な名前シールなんてなかったと思うし、あったとしてもあの田舎から買いに行くことは困難だったのだろう。

 

母親が一枚ずつ小さく切った紙に

私の名前をひとつひとつ書き

その上からテープを貼ったのかと思うと

 

その手の温かさを考え、涙が出た。

どんな思いで、名前を書いたのだろう。

一本ずつ、小さく紙を切って書くの、大変だっただろうな。

 

 

母親が難病で療養している。

症状はかなり重く、しばらく入院である。

 

人は、健康的な毎日を送っている時には気づかない思いがある。

 

つい先日まで私は母に口答えをし

父にイライラしていた。

 

今は毎日母を想う。

福島の朝晩は寒いから、あの小さなやせ細った体で

どれだけ寂しく苦しい思いをしているのだろう。

あの笑顔が見たい。

 

色々と、考えた。

母親の手を握ったのはいつだろうか。

記憶にない。

 

息子と手を繋いで歩けるこの日々にいつか終わりが来るように

 

私も、母親と手を握ることが

永遠に続かないと言うことを知り、今更ながら

ハッとする。

 

親孝行したいときに親はいない

 

そんな言葉があり、深く考えたことなんてなかった。

 

だがしかし、今は

その言葉の重みを感じる。

 

 

母が体調不良でも

世の中は動く。

 

私は、自分の家庭を守らなければならないし、やることがある。

 

 

だけど、常に母の笑顔を考え

会いたいと思い

情けないことに朝から涙が出る。

 

お母さん

元気になったら、一緒に甘いもの、食べに行こうね。

一緒に買い物しよう、どうせ孫のばかり買いたがるんだろけどね、お母さんの好きなしまむら行こうよ

お父さんやばあちゃんの愚痴を言い合お、、

 

 

母が書いてくれた色鉛筆の私の名前。

 

きっと私の、幸せな未来

色鮮やかに輝く未来を想像し、一本一本名前を書いてくれたのだろう。

 

私も、母親の健康を願い

今日も自分と、家族の命を守る。

 

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宝物の、色鉛筆。

これからも大切にするよ。

 

 

お母さんが早く元気になりますようにと

心から願う。